タルトといえば松山の銘菓。親友のN君が学生の時に帰省して戻ってきたときのこと。
「正美、一六タルト買ってきたよ」
と電話をもらい、次の日楽しみに学校へ。
「今日荷物が多くて忘れたんだよごめーん」
残念だけど仕方なく帰宅。その後少しN君と会う機会がなく、タルトのことばかり考えていた僕。そしてN君に会った時、衝撃の一言が。
「正美ごめーん、酒飲んでたらツマミがなくて、思わずタルト食べちゃった。また買ってくるから許して」
毎晩タルトのことを考えていた僕は大ショック。その時の憧れタルトが一六タルト。後日タルトを食べたのですが、ゆずの香りがしておいしかった。
先週彼女が松山へ出張だったので、タルトを頼んでおきました。食後、食べようと思ったら、なんと! 六時屋タルトではありませんか。
タルトといえば一六タルト。そう信じていた僕。すぐにN君にメールすると、「一六も六時も有名だし、僕はどっちも好きです」という返事が来ました。
松山では「六時屋のほうがおいしいよ」と言われて買ってきたらしいのですが、銘菓って初めて食べた印象が強いです。もう一度一六タルトが食べたいなあ。
カステラであんこを巻いたもの、といえばそれまでですが、切り口の「の」の字が愛しいカワイイお菓子です。
鈴木 正美