震災からどんどん時間がたちます。一向に出口が見えない原発も気になります。前の日記に書いた通りだいぶ元気になりましたが、具体的な行動が自分の立場からできず、歯がゆかったり、やっぱなんとなくブルーです。
時間がぽっと空いたので近所で映画を見ました。
『イリュージョニスト』。
シニアの、とても人間らしい奇術師が主人公の、フランス映画です。毎日震災や原発の映像ばかり見ていたのでちょっとほっとしました。
いくつか心に残る美しいシーンがありましたが、その中に主人公を慕う娘がスープを作り、隣人に配るシーンがあります。自殺する寸前に温かいスープを食べ、思いとどまる売れないピエロ。長年連れ添った腹話術の人形と最後の食事をする芸人。やっぱり食べることって大切だし、救いになるんだなあ。
映画自体はアニメや実写、コンピュータグラフィックスにこだわらず、シームレスに視覚に馴染むような絵作りで、とても美しく繊細です。あまりにも衝撃的なニュースが多い昨今、こんな映画が癒しになるような気がしました。
明日は大好きなスタッフの方と撮影です。作る本が少しでも日本の元気につながるといいな〜と、ほんとにそう思いました。
写真は
うちの庭に咲いた八重咲きの水仙。かなりの迫力です。寂しい庭に花が咲いて、春めいてきました。
愛してるロールちゃん。ヤマザキのロールケーキ。一番好きなのは普通に白いのですが、チョコレートも好きです。
おかずのクッキングでお世話になっている植松良枝先生のおばあちゃんにいただいたどら焼き。九十歳越えのおばあちゃんにいただいたどら焼きはなんだかありがたくて。
さてさて、明日は快晴で、ガシガシ写真が撮れるといいなあ。
鈴木 正美